第219章予期せぬ訪問者

カスピアンは状況に気づき、身を乗り出して制止しようとしたが、ウィリアムのほうが一歩早かった。カスピアンが動くと決めた時には、すでにウィリアムの車椅子はルイの正面まで進んでいた。

「誰だよ、おまえ」ルイは露骨に不機嫌そうに、車椅子に座るウィリアムを見下ろして言った。

ウィリアムは品のある佇まいではあったが、それでもルイはどこか、自分のほうが上だと言わんばかりだった。

ルイがやらかしそうだと察したルーシーは、慌てて視線で合図を送る。「ルイ、この方はスターリング氏。スターリング・グループの最高経営責任者よ」

それから皆に向き直り、説明するように言った。「紹介するわ。こちらが私の兄、ルイ」

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